論語 引用箇所抜粋
『大学』が引用する孔子の言 全2箇所
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① 顔淵第十二・十三―「聴訟、吾猶人也」
訴訟の裁定そのものよりも、訴訟が起こらない社会を築くことを重んじた孔子の言葉。
子曰、聽訟、吾猶人也。必也使無訟乎。
①子曰わく、訟えを聽くは、吾猶お人のごときなり。必ずや訟え無からしめんか。
先生はこう言われた。「訴訟を裁くことにかけては、私も人並みにできるだろう。しかし何より大切なのは、そもそも訴訟そのものが起こらないようにすることだ。」
『論語』顔淵篇第十三章。『大学』は「訟を聴くこと、吾猶お人のごときなり。必ずや訟え無からしめんか」とほぼそのままの形で引用し、訴訟を根絶すること=本を知ることの証としている(傳四章)。
② 「緜蛮の詩への孔子評」について
『大学』第18段には「子曰わく、止まるに於いて、其の止まる所を知る。人を以て鳥に如かざるべけんや」という孔子の言葉が引かれています。これは詩経・小雅「緜蛮」の一節(丘隅に止まる黄鳥の詩)を孔子が評した言葉として『大学』に記されていますが、現行の『論語』二十篇のいずれにも見えない章句です。古注・朱子章句とも、この点を特に注記しており、出典未詳の孔子語(あるいは『論語』とは別系統で伝わった孔子の言葉)として扱われています。そのため、他の引用のように原典へのリンク先を設けることができません。この点はそのまま『大学』本文側の解説(ツールチップ)でも明記しています。
底本:中國哲學書電子化計劃(ctext.org)等に基づく通行の『論語』本文。訓読は伝統的な読み方に拠ったが、読み誤りが残っている場合はお知らせいただければ随時修正します。